fMSX MS−DOS
ここではAT互換機のDOS上で動作するFMSXである
fMSX MS-DOS 1.6b2.a
を紹介していきたいと思います。
なお、本家fmsxサイトは fMSX Distribution Site.
日本語に翻訳されたものは Japanese fMSX Pages.
をそれぞれ参照してください。
・fMSX MS−DOSの必須ハードウェア
486SX-25 (P66以上推奨)
VLB- 又は PCI の VGA ビデオカード
PCスピーカ/Adlib/SB2.0/SBPro/SB16/GUS/SB AWE32/MPU401 対応
ジョイスティック対応
・エミュレータの入手方法
MS−DOS用のfMSXは
fMSX MS−DOS HOME PAGE
にありますので、こちらから入手してください。
現在のバージョンは 1.6b2.a です。
なお、fMSXを動作させるためにはMSX本体から落とした
ROMが別途必要になりますので各自、
これらのシステムROMファイルを入手する必要があります。
・MSX.ROM MSX BIOS と BASIC コード
・MSX2.ROM MSX2 BIOS と BASIC コード
・MSX2EXT.ROM 拡張システムに含まれる MSX2 ExtROM
・MSX2P.ROM MSX2+ BIOS と BASIC コード
・MSX2PEXT.ROM 拡張システムに含まれる MSX2+ ExtROM
・DISK.ROM BDOS と DISK BASIC に含まれる MSX DiskROM
・RS232.ROM RS232 BIOS と 拡張BASIC [非必須]
・FMPAC.ROM FM-PAC 拡張ROM [非必須]
・PAINTER.ROM PAINTER 拡張ROM [非必須]
・インストール
以下の手順でインストールできます。
・fMSX専用のディレクトリを作成する。、
・上記サイトよりダウンロードしたファイル fmsx-dos.zip を
作成したディレクトリに解凍する。
・CWSDMI.ZIP というファイルが解凍したファイルの中にあるので、
そのファイルも、同じディレクトリに解凍する。
・MSX本体から落としたROMも同じディレクトリにコピーする。
・ROMデータや、ディスク用のディレクトリも
別に作成しておいた方が管理しやすいでしょう。
・環境設定
fMSXのデフォルト設定ファイルを作成します。
FMSX-DOS.EXEと同じディレクトリに FMSX-DOS.CFGという
ファイルを作成します。内容はマニュアル(FMSX-DOS.TXT)に
記載されているコマンドラインオプションを並べて記述すれば
OKです。
私の環境では、以下のようになっています。
-chipset 255 -sound 255 -verbose 1 -modeswitch 1
-msx2+ -ifreq 60 -video 3 -fmpac 1 -sq 5
-printer DEFAULT.PRN -logsnd DEFAULT.MUS
・fMSXの実行
fMSXを実行するには FMSX-DOS.EXE を実行すればよいのですが、
ROMやディスクを実行するにはコマンドラインオプションを
指定する必要があります。
(例)
FMSX-DOS.EXE
ROM,DISKを指定しない。MSX-BASICが立ち上がります。
FMSX-DOS.EXE ALESTE.ROM
ALESTE.ROM を実行します。
FMSX-DOS.EXE -diska ALESTE2.DSK
A:ドライブのディスクファイルにALESTE2.DSKを指定します。
FMSX-DOS.EXE -diska a:
AT互換機上のドライブA:をMSXのA:ドライブとします
もし、ROMがうまく実行できなかった場合には、
-rom オプションを変更してみてください。
目安としては、
コナミのシャロムを除くscc音源付ROMの場合は -rom 2、
それ以外のコナミのソフトは -romを 0→1→3 と変更、
コナミ以外のソフトは -romを 0→4→5 と変更してみてください。
なお、実行時には、EMULATOR97のような、エミュレータランチャを
使用すると便利です。
・fMSX実行中のキー操作
fMSX実行下でのキーについては以下の通りです。
キー配置
========
GRAPH - 左alt
CODE - 右alt
SELECT - PageDown
STOP - PageUp
特殊キー
========
F6 - カセットテープ巻戻し
F7 - カセットテープ早送り
F8 - サウンドON/OFF
F9 - ポーズ
F10 - エミュレータ終了
F11 - ボリュームUP
F12 - ボリュームDOWN
右CTRL+F8 - サウンドON/OFF
右CTRL+F9 - オプション変更
右CTRL+1...0 - ディスクオフセット変更
Win95及びポインタキー - スペース
左Ctrl+左Alt+右Ctrl+右Alt - ソフトリセット
左Ctrl+左Shift+右Ctrl+右Shift - ハードリセット
その他のキーは基本的に通常のキーボードと一緒ですが、
システムROMによってキー配列が101(英語)と
106(日本語)キーボードの配列のどちらかになります。
http://www.freeflight.com/fms/fMSX/src/で配布されて
いるシステムROMファイルでは、MSX1,MSX2が英語版、
MSX2+が日本語版のROMとなっているようで、
MSX1,MSX2が101キーボード(半角カナ表示不可)タイプ、
MSX2+ が106キーボード(半角カナ表示可) タイプ
となります。
このため、106キーボードで半角カナを使用するには
コマンドラインオプションに -msx2+ を付けると
よいでしょう
なお、106キーボードタイプの場合、”_”(アンダースコア)
を入力するには、「SHIFT」キーと一緒にテンキーの「Num Lock」
を押せばよいです。
・ディスクイメージの作成
ディスクイメージの作成には、2通りの方法があります。
なお、DCOPY(dcopy.zip)と
RDDSK and WRDSK(diskutil.zip)は
fMSX MS−DOS HOME PAGE
にあります。
1.2DDのフロッピーディスクから、DCOPYを使用して
ディスクイメージを作成する
ディスクイメージ化するフロッピーディスクをA:ドライブに
セット後、
”DCOPY A: DRIVEA.DSK"
で、DRIVEA.DSKというディスクイメージファイルが作成されます。
2.ディスクイメージに対して直接ファイルを読み書きして
ディスクイメージを作成(更新)する
・ディスクイメージへのファイルの追加
”WRDSK.EXE DRIVEA.DSK FILE1.BAT”
とすることで、
ディスクイメージDRIVEA.DSKにFILE1.BATが追加されます。
なお、ディスクイメージが存在しない場合には、
自動的に新しいディスクイメージを作成してくれます。
ファイル名にはワイルドカードを使用する事も出来ます。
・ディスクイメージ内の参照
”RDDSK.EXE DRIVEA.DSK -l”(-lのlはLの小文字です)
とすることで、
ディスクイメージDRIVEA.DSK内に格納されている
ファイルの一覧が表示されます。
・ディスクイメージからのファイルの取り出し
”RDDSK.EXE DRIVEA.DSK -d C:\DISKFILE
とすることで、
ディスクイメージDRIVEA.DSK内に格納されているファイルが
ディレクトリC:\DISKFILEの下に取り出されます。
...はずなんですが、なぜかファイルサイズが1KB以上の
ファイルを取り出そうとすると、ファイルが1KBになります。
なんか、ディスクイメージに間違いがあるって言われてるし..
・マルチディスクイメージのサポート
バージョン 1.6b2.a ではマルチディスクイメージに
対応しています。
マルチディスクとは、ディスクファイル1つに複数枚のフロッピー
の内容を記憶させたマルチディスクイメージを示します。
ディスクの入れ替えは 右CTRL+1...0 - ディスクオフセット変更
で行うことが出来ます。
このマルチディスクイメージを作成するには、まず、
ディスク1枚ずつのディスクイメージを作成してから、
”COPY /B DISK1.DSK+DISK2.DSK MULTI.DSK”
のように単にファイルを連結させればOKです。
使用する際には、通常通り -diska MULTI.DSK と指定して
下さい。
なお、この方法は両面倍密(2DD:720KB)のディスクイメージでしか
使用出来ません。