PC換太でディスプレイ・キーボード共有


PC換太の紹介
PC換太の特徴
PC換太の仕様
PC換太の設定
PC換太の接続
使用上の注意


PC換太の紹介

   PC換太は株式会社システムサコムが出しているキーボード・マウス・ディスプレイ切替器です。

定価はAT2台接続用で、\22,800となっていますが、秋葉原の実売価格では、\18,000程度で購入できるようです。
           PC換太AA

PC換太には、

  ・PC換太AA
(PCS−02AA) 
AT互換機用 標準小売価格
¥22,800円(税別)
  ・PC換太MA
(PCS−02MA) 
AT互換機・MAC用  標準小売価格
¥19,800円(税別)

がありますが、ここではAT互換機用のPC換太AAを紹介します。
詳しい内容は
システムサコムのホームページにあります。

このPC換太を使用すれば、

  • 機械式(接点切替スイッチタイプ)の安いディスプレイ切替機と比べて、高解像度での表示の劣化が少ない。

  • キーボード、マウスを共有することができる。

  • 手元のキーボードで、PCの切替ができる

のようなメリットがあります。
もし、マシン2台でディスプレイ1台を使用していて、頻繁にPCの切替を行うような使い方をしているなら、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。


PC換太の特徴

1つのキーボード・マウス・ディスプレイで2台のAT互換機を共有。
キーボード上の選択キー(ScrollLockまたはPause)で切り替えが可能(*1)
2台のマシンを同時に起動できるため、起動時間を短縮(*2)
電源の入っているマシンへの自動切り換え
Microsoft IntelliMouse(および100%互換スクロールMouse)に対応(*3)
小型軽量、外部電源不要
(*1)ディップスイッチでどちらのキーで切り替えるかを指定
(*2)ディップスイッチで機能の切り替えが可能
(*3)ディップスイッチの設定の変更が必要

PC換太の仕様

ディスプレイコネクタ 入力 高密度DSub3列15ピン(VGAコネクタ) × 2
出力 高密度DSub3列15ピン(VGAコネクタ) × 1 
キーボードコネクタ 入力 ミニDIN6ピン(PS/2コネクタ) × 1
出力 ミニDIN6ピン(PS/2コネクタ) × 2
マウスコネクタ 入力 ミニDIN6ピン(PS/2コネクタ) × 1
出力 ミニDIN6ピン(PS/2コネクタ) × 2
切り替え方法 本体切り替えボタン
キーボード上の選択キー(ScrollLockまたはPauseキー)
状態表示 AT互換機入力選択表示LED × 2
コントローラ 8ビットワンンチップマイクロコントローラ
信号切り替え部 半導体スイッチ
適合キーボード OADG仕様、101/104/106/109キーボード
適合マウス PS/2マウス(Microsoft IntelliMouseに対応)
対応AT互換機 PS/2キーボード・PS/2マウスコネクタを持つ機種
ただしコネクタがDIN5ピンの場合は変換アダプタが必要
対応OS MS-DOS/Windows3.1/95/98/NT
外形 196(W) × 30(H) × 87(D)mm(突起部含まず)
重量 約300g
付属品(*1) AT互換機本体側キーボード接続用ケーブル × 2
AT互換機本体側マウス接続用ケーブル   × 2
ユーザーズマニュアル兼保証書       × 1
ユーザ登録ハガキ             × 1

 (*1)別途必要になるもの


PC換太の設定

PC換太には設定可能な3つのディップスイッチがあり、
この設定によりPC換太の動作を変えることができます。

ディップスイッチ OFF ON
SW1 切り替えScroll Lock 切り替えPause   
SW2 同時起動OFF 同時起動ON
SW3 KB/MS RESET NO RESET
                             
    出荷時設定

 

SW1
キーボードで切り替える際の切り替えキーを指定します。

Scroll Lockキー(OFF)またはPauseキー(ON)が選択できます。

SW2
本体A、本体Bのパワーオン時の動作を指定します。

ONに設定した場合は、本体A、本体Bの同時パワーONが可能になります。
この場合は、後に電源を入れた本体B側についてはPC換太がキーボード・マウスのエミュレーションを行います。
(A→Bとマシンの電源を入れた場合、キーボード・マウス・ディスプレイはBの電源を入れてもAに接続された状態のままになります。)

OFFに設定した場合は同時パワーONの機能を使用しません。
この場合、片側のマシンの電源をONにしてOSの起動を待ってからもう片方のマシンの電源を入れる必要があります。
この設定は、SW2をONにした場合にBIOSタイミング等の問題でうまく動作しない場合にのみ設定すればよいでしょう。
(A→Bとマシンの電源を入れた場合、キーボード・マウス・ディスプレイはBの電源を入れた時点でAからBに自動的に切替わります。)

SW3
接続するマウスのタイプを設定します。

2ボタンのみのスタンダードマウスを使用する場合はOFFにします。

Windows95/98/NTでインテリマウス(ホイールマウス)を使用する場合に
ONにします。
なお、両方のマシンに同じバージョンのインテリマウスのドライバがインストールされていない場合は、ドライバをインストールするマシンのみ起動して、ドライバをインストールしてください。
両方のマシンに同一のマウスドライバがインストールされていないと、切替に失敗する場合があります。
 

 


PC換太の接続

PC換太とキーボード・ディスプレイ・マウス・PC本体2台を計9本のケーブルで接続します。


接続するケーブルは

  PC換太側コネクタ 接続場所(ケーブル)
      PC換太正面の左側 キーボードを接続
  PC換太正面の右側 マウス  を接続
  PC換太裏面の左側から1番目 PC本体A のキーボード入力端子 (PS/2)    に接続
  PC換太裏面の左側から2番目 PC本体A のマウス入力端子   (PS/2)    に接続
  PC換太裏面の左側から3番目 PC本体A のディスプレイ出力端子(VGAコネクタ)に接続
  PC換太裏面の左側から4番目 ディスプレイのディスプレイ入力端子(VGAコネクタ)に接続
  PC換太裏面の左側から5番目 PC本体B のディスプレイ出力端子(VGAコネクタ)に接続
  PC換太裏面の左側から6番目 PC本体B のキーボード入力端子 (PS/2)    に接続
  PC換太裏面の左側から7番目 PC本体B のマウス入力端子   (PS/2)    に接続

となります。
これについてはPC換太自身に何を接続するかの記述があるため、それほど難しくはないでしょう。


使用上の注意

  1. AT互換機の電源OFFは必ず選択側から行ってください。非選択側からOFFした場合はPC換太AAは誤動作します。

  2. ホイール付きマウスを使用する場合は、マイクロソフト社製インテリマウスまたは100%互換と明記してあるマウスでご使用ください。それ以外のものを使用した場合動作しない恐れがあります。

  3. WindowsNT4.0 ServiceePack3を使用している場合、インテリマウス互換ホイールマウスでは、ホイール機能が使用できない場合がありますが、これはOSの使用であり、PC換太AAの問題ではありません。

  4. マウスドライバ(デバイスドライバ)は切り替える2台のマシンでなるべく同じものを使用してください。ただし、ホイール付きマウスを使用する場合には必ず同じものを使用する必要があります。

  5. インテリマウスをサポートしないOS(DOS等)と、サポートするOS(Windows95)の間で切り替えて使用する場合はスタンダードPS/2マウス(2ボタンのみ)を使用してください。インテリマウスは使用できません。

  6. キーボードの状態(LED等)は切り替え以前の状態に復帰されません。対応するためには、NumLock,ScrollLockキーを操作してください。

  7. キーボードまたはマウスを操作しながら切り替えた場合、キーが押されたままになったり、マウスが正常に動作しなくなる恐れがあります。

  8. PC換太AAのディップスイッチを変更した場合は一度電源を切らないと反映されません。

  9. OS起動中での切り替え操作はキーボード・マウスの認識に失敗する場合があります。

  10. ディスプレイの推奨最大解像度は1280x1024ドットまでです。
    また、ディスプレイの信号は周波数が高いため、なるべく短い高品質なディスプレイケーブルを使用してください。


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