スーパーファミコンは任天堂がファミコン(ファミリーコンピュータ)の後継コンシューマー機です。
今現在では、さらに後継のNintendo64が発売されていますが、一時代を築いたコンシューマー機だけ合ってゲームの量はかなりあります。で、このスーパーファミコン(海外ではSNESと呼ばれています。)をAT互換機でエミュレートするものがいくつか発表されています。
そのうち、現在主流になっているのは、次の2つのエミュレータです。
名称 ver 説明 SNES9X v1.18e Snes96,Snes97と開発を続け、初めて音楽に対応したのに、開発が一時期中断されましたが、最近また開発を再開した、SNESエミュレータ界の老舗です。 ZSNES v8.00c 音楽対応、半透明も対応で現在もっとも高機能なSNESエミュレータといわれています 。 ここでは、ZSNES(V8.00c)の使用方法について解説したいと思います。
ただし、ROMの場所などについては聞かれても教えられませんのでご注意を。
ZSNES の動作に絶対必要な最小条件(実際の使用には全くお勧めできません):
- 386 プロセッサ(New Graphics Engine の使用には 486 プロセッサが必要)
- 11.5MB の RAM(最低 9.5MB の空き容量が必要)
- VGA カードある程度使用をお勧めできる環境 :
- 486 100MHz のプロセッサ
- 最低 11.5MB の RAM(最低 9.5MB の空容量が必要、2MB を超える ROM は使用不可)
- VGA カード
- Sound Blaster または完全互換カード強くお勧めする環境 :
- Pentium プロセッサ(P100 以上)
- 16MB の RAM(最低 14.0MB の空き領域)
- SVGA カード
- Sound Blaster 16 または完全互換カード65536 色モードでの推奨環境 :
- 高速な Pentium プロセッサ(P166 以上)
- 16MB の RAM(最低 13.0MB の空き容量)
- 320x240x65536 または 640x480x65536 の画面モードをサポートする SVGA カード
- Sound Blaster 16 または完全互換カードSFX チップを使用するのに推奨する環境 :
- 高速な Pentium プロセッサ(P200 以上)
- 16MB の RAM(最低 13.0MB の空き容量)
- VGA カード
- Sound Blaster 16 または完全互換カード* 48MBit(6MByte)の ROM を使用するには 13.0MB の RAM が必要です。
* New Graphics 16bit Engine を使用するには 14.0MB の RAM が必要です。
SuperFX チップの再現には 13.0MB 以上の RAM 空き容量が必要です。と、まあ、細かく書いていますが、最近のWindowsマシンであればちゃんと動くって事です。
ちなみに、WindowsのDOS窓でも動作します。
ただし、最近のマシンにはPCIサウンドカードを使用していて、SoundBlaster互換でない場合がありますので注意してください。
また、SoundBlasterを使用していても、環境変数に BLASTER=A220 I5 D1 H5 というものが登録されていない場合、音が鳴らない場合があります。
インストール自身は簡単です。
まず、ZSNESのサイトに行き、ZSNESのパッケージファイルをダウンロードします。
Archivesへ行けば、歴代のZSNESのパッケージがあります。
1999年5月2日時点でで最新バージョンはv8.00cとなっています。
ファイル名は”zsnes800.zip”です。
あと、最新の説明ファイル(READ ME)の日本語版も同じページにありますんでGETしておきましょう。
なお、実行に必要なROMについては、自分で探してください。マシンの適当なディレクトリを作成して、そこに先ほどダウンロードしたZSNESのパッケージファイル(”zsnes800.zip”)を解凍します。(たとえば、c:\emu\zsnes\の下に解凍する。)
Win98であれば、右クリックの抽出をすれば解凍されます。
ココで解凍されるのは次の4つのファイルです。
Zsnes.exe/Readme.txt/Whatsnew/Guinotes.txt解凍したディレクトリの”Zsnes.exe”をダブルクリックする。
Zsnes9Xが起動します。
最初の起動時のみ確認メッセージが現れるので、”Z”キーを押して、次へ進んでください。マウスで、カーソルが動きますので、”GAME”->”LOAD”を指定すれば、ROMファイルの指定が出来まが、ここでは”GAME”->”QUIT”で終了します。
これで、Zsnes.exeを実行したディレクトリに以下のファイルが出来ていることを確認してください。
・Zsnes.cfg ・ Zguicfg.dat ・ Zsnes(PIFファイル)Zsnes.exeで右クリックし、プロパティを出します。
・プログラムタグを表示して、”プログラム終了時にウィンドウを閉じる”にチェックを入れます。
・バッチファイルに”us”もしくは、Zsnes実行前に動作させたいバッチファイル(例、VESA2.0ドライバ読込など)の名前を入力します。
・画面タグを表示して、”使い方”の全画面表示を選択します。これで、インストールは終了です。
ただし、この状態では音が出ませんし、画面の半透明機能行われませんので、これらの設定を行う必要があります(V8.00Cでは、内蔵しているGUI画面で変更が可能です。)
起
動
方
法
- WindowsからZSNES.exeをダブルクリックすると、ZSNESが立ち上がりますので、
”GAME”->”LOAD”でROMファイルを指定すれば、実行されます。- コマンドラインから実行したいときは、”ZSNES(リターン)”と入力すれば、実行されますが、ファイルのプロパティでのバッチファイルを実行はおこなわれませんので、事前に実行しておくか、 ”start zsnes.exe”と入力します。あとは、上と同じです。
終
了
方
法
- ZSNESのメニュー画面が出ているときに、”GAME”->”QUIT”で終了します。
ROMの実行時から終了する場合は、ESCキーを押せばZSNESのメニュー画面に戻りますので後は同じです。
起 動 方 法 |
|
||||
終 了 方 法 |
|
(以下の内容は、初期状態のもので、変更することも可能です。)
実
行
状
態
変
更1・2・3・4 それぞれ、背景 画面1、画面2、画面3、画面4 の表示・無効 5 スプライト表示無効 6 パニックキー(1から0・”の機能をすべて有効) 7 SNES Mouse と Super Scope の有効・無効 8 New Graphics Engine を有効・無効 9 ウィンドウ表示を無効・有効 0 オフセットモードを無効・有効 ” 超加速キー F1 ポップアップメニュー F2 状態セーブ F3 状態スロット変更 F4 状態ロード F5〜F12 サウンド有効・無効 ESC 中断(GUI画面へ戻る・または、ZSNESの終了) P
L
A
Y
E
R
1NUMパットの
カーソルキー上下左右
(通常のカーソルキーも使えますが、NUMパットの方を使ったほうが操作しやすい。)Home、End Aボタン、Bボタン Insert、Delete Xボタン、Yボタン Page Up、Page Down Lボタン、Rボタン Enter、Right Shift Start、Select P
L
A
Y
E
R
2K、M、N、< 上下左右 D、X Aボタン、Bボタン S、Z Xボタン、Yボタン F、C Lボタン、Rボタン Ctrl、Alt Start、Select
基本的に、GUIメニューの”CONFIG”から設定が出来ます。
INPUT #1 PLAYER1の操作キー(JOYPAD含む)の設定を行います。 INPUT #2 PLAYER2の操作キー(JOYPAD含む)の設定を行います。 INPUT #3 PLAYER3の操作キー(JOYPAD含む)の設定を行います。 INPUT #4 PLAYER4の操作キー(JOYPAD含む)の設定を行います。 OPTIONS 内部動作に関するオプションを指定します。 VIDEO 画面表示の解像度および色数の設定を行います。
ただし、16BITモードを使用するためには、VESA 2をサポートするビデオカードが必要です。
(S3のVirege等のビデオカードによっては、特定のドライバを組込まなければVESAをサポートしないものも有ります。)
16bitモードでなければ半透明機能は使用できません。、SOUND サウンド設定を行います。
サウンドを使用するためには、”ENABLE SOUND”にチェックを入れてください。
環境変数に BLASTER=A220 I5 D1 H5 の記述および設定が必要です。また、GUIメニューの”MISC”から、実行状態変更キーの確認変更も出来ます。
ZSNESでの設定は、”ZSNES.CFGファイル”に保存されているので、このファイルを直接変更することでも変更が出来ます。
項目 説明 設定値 初期値 FrameSkip 画面描画タイミングを指定します。
マシンパワーの関係で動作が遅いときには、AutoFrameSkip=0として、この値を大きくします。0から9 0 AutoFrameSkip 自動的にFrameSkipを調節する機能をON(=1)にするか、
OFF(=0)にするかを指定します。0:手動調整
1:自動調整0・1 1 Player1Device
Player2Device・
ScanKey1
ScanKey2PLAYER1・2の操作をどのデバイスで操作するか、またそのときのキーの割り当てを指定します。
この項目に関しては、直接値を書き換えないで、GUI画面から変更したほうが良いでしょう−−− − Pl34to12Share PLAYER3・4の操作デバイスをPLAYER1・2と共有するか指定します。 0:共有しない。
1:共有する。0・1 0 Execute ROMの実行速度を実機の何%にするかを指定します。
通常は100%(実機と同じ)でよいでしょう50〜150 100 CopyMethod CopyMethodにMMXを使用するか指定します。 0:MMXを使用しない。
1:MMXを使用する。(CPUにMMXが実装している必要があります。)0・1 0 VideoMode ビデオモードを指定します。
16bitモード(3・5・7)を指定すれば半透明機能が使用できます。
また、2〜7を指定するには、VESA2が必要です。
個人的には3がおすすめ。0 = 320x240x256
1 = 256x256x256
2 = 320x240x256 (VESA2が必要)
3 = 320x240x65536 (VESA2が必要)
4 = 640x480x256 (VESA2が必要)
5 = 640x480x65536 (VESA2が必要)
6 = 512x384x256 (VESA2が必要)
7 = 512x384x65536 (VESA2が必要)0〜7 1 Sound サウンドを鳴らすか鳴らさないかを指定します。 0:サウンド機能をOFFにする。
1:サウンド機能をONにする。0・1 0 SoundRate Sound=1 とした場合のサウンドレートを指定します。
周波数が高いほど、CPUパワーが必要になります。0 = 8000Hz
1 = 11025Hz
2 = 22050Hz
3 = 44100Hz
4 = 16000Hz
5 = 32000Hz0〜5 2 Stereo サウンドをモノラルにするかステレオにするかを指定します。
ステレオにしたほうがCPUパワーは必要になります。0:モノラル
1:ステレオ0・1 0 ReverseStereo Stereo=1とした場合に、左右を入れ替えるかを指定します。 0:左右を入れ替えない。
1:左右を入れ替える。0・1 0 GUIDisable GUIメニューを無効にするかを指定します。 0:GUIメニューを有効にします。
1:GUIメニューを無効にします。0・1 0 NewGfx 新しいグラフィック描画エンジンを使用するか使用します。
すべての 256 color モードと 320x240x65536 モードで使用できません。0:新しいグラフィック描画エンジンを使用しない。
1:新しいグラフィック描画エンジンを使用する。0・1 0 Scanlines Scanlinesを有効にするかを指定します。
256x256x256 か 640x480 モードでのみ使用できます。0:無効
1:有効0・1 0 Interpolation Interpolationを有効にするかを指定します。
640x480x65536 か 640x480x256 モードでのみ使用できます。0:無効
1:有効0・1 0 VSync 垂直同期を有効にする。
(有効にするにはCPUパワーが必要になります。)0:無効
1:有効0・1 0 EnterSkip コマンドラインで、ROMを指定した場合に、状態表示後に一時停止するか。 0:表示する(一時停止する。)
1:表示しない。0・1 0 Force8bit 強制的にサウンドを8Bitモードにするかを指定します。 0:そのままとする。
1:強制的にサウンドを8Bitモードにする。0・1 0 EchoDisable サウンドのEchoをONにするかを指定します。 0:Echoを行わない。
1:Echoを行なう。0・1 0 Volume サウンドのボリュームを指定します。 0〜100 75 SaveDirectory ゲームセーブデータを保存するディレクトリを指定します。 例)C:\snes\save
GameDirectory ROMデータのあるディレクトリを指定します。 例)C:\snes\rom