BSデジタル周波数再編(トランスポンダ変更)に対応したPCでの録画環境設定変更(5/28更新分反映)

BSデジタル周波数再編(トランスポンダ変更)の影響で、PCでの録画環境の設定変更が必要な模様です。
(特にBonDriverを使用した録画環境の場合は必須の模様)

BS JAPANは普段とっていないので気づきませんでしたが、
5/9夜にNHK BSプレミアム関連でEDCB 9xでエラーウィンドウが出ているので気づきました。
EDCB 10系では、特に何もエラーダイアログは出ていませんでしたが、録画には失敗するようです。
5/22もなんとか、対応完了。
一般に言われていた新しいTSIDが予想と違っていたため、
直前の情報収集が必要でした・・・

某掲示板より

 

4月16日(火曜)BS JAPAN 完了
5月8日(火曜)NHKBSプレミアム 完了
5月22日(火曜)ディズニー・チャンネル、BS アニマックス 完了
5月28日(月曜)スターチャンネル 2、スターチャンネル 3 完了

ただ、対策はチャンネルスキャンするだけではだめで、
少なくともBondriverの定義ファイルをいじらないと受信できないらしい。
定義ファイルのないBondriverの場合は、BonDriverを直接バイナリエディタでの変更が必要みたいです。

おそらく、修正内容は以下の通り。
(20180522:ディズニー・チャンネル,BSアニマックスのTSIDが誤っていたため、修正)

(1)BSジャパン(2018年4月16日~)
周波数:11765.840→11727.480
名称 :BS03/TS1→BS01/TS2
TSID :0x4031(16433)→0x4012(16402)

(2)BSプレミアム(2018年5月8日~)
周波数:11996.000→11765.840
名称 :BS15/TS2→BS03/TS1
TSID :0x40f2(16626)→0x4031(16433)

(3)ディズニー・チャンネル(2018年5月22日~)
周波数:11842.560→11765.840
名称 :BS07/TS2→BS03/TS2
TSID :0x4672(18034)→0x4632(17970)   [TSID :0x4672(18034)→0x4032(16433)]

(4)BSアニマックス(2018年5月22日~)
周波数:11842.560→11957.640
名称 :BS07/TS1→BS13/TS2
TSID :0x4671(18033)→0x46d2(18130)           [TSID :0x4671(18033)→0x40d2(16594)]

(5)スターチャンネル2(2018年5月28日~)         予想(TSIDについては、別途確認の必要あり)
周波数:11842.560→11996.000
名称 :BS07/TS0→BS15/TS2
TSID :0x4470(17520)→0x40f2(11996)

(6)スターチャンネル3(2018年5月28日~)         予想(TSIDについては、別途確認の必要あり)
周波数:11842.560→11996.000
名称 :BS07/TS0→BS15/TS2
TSID :0x4470(17520)→0x40f2(16626)

 

家で使用しているBSCSチューナは以下の通り
PX-W3U2:Bon Driverの定義ファイル(.ini)にて対応化・・・・・・・・(1)
PX-Q3PE:Bon Driverの定義ファイル(.ini)にて対応化・・・・・・・・(1)
PX-BSCS:定義ファイルがないため、バイナリの直接変更が必要・・・(2)

(1)はBon Driverごとに用意されたiniファイルの中身を更新するだけです。

BSジャパン(2018年4月16日~)
CH004=BS3/TS1,171,11765840,0×4031

CH004=BS1/TS2,171,11727480,0×4012

NHK BSプレミアム(2018年5月8日~)
CH011=BS15/TS2,103,11996000,0x40f2

CH011=BS3/TS1,103,11765840,0×4031

ディズニー・チャンネル(2018年5月22日~):確定版
CH024 = BS7/TS2,0,11842560,0×4672

CH024 = BS3/TS2,0,11765840,0×4632

BSアニマックス(2018年5月22日~):確定版
CH017 = BS7/TS1,0,11842560,0×4671

CH017 = BS13/TS2,0,11957640,0x46d2

スターチャンネル2,3(2018年5月28日~):確定版
CH016 = BS7/TS0,0,11842560,0×4470

CH016 = BS15/TS2,0,11996000,0x40f2

 

(2)は、Bon Driver(.Dll)を直接バイナリエディタで書き換えが必要です。
[https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/avi/1521541943]

●BSジャパン(2018年4月16日~):確定
純正(?)ボンドラ利用の場合
[BonDriver_BSCS.dll (158,720 Byte)]
;BSJ 周波数変更 BS3/11766(0x2DF6) → BS1/11727(0x2DCF)
022A38: F6 CF
;BSJ TSID変更 16433(0x4031) → 16402(0x4012)
022A3C: 31 12

●BSプレミアム(2018年5月9日~):確定
純正(?)ボンドラ利用の場合
[BonDriver_BSCS.dll (158,720 Byte)]
;NHK P 周波数変更 BS15/11996 (0x2EDC) → BS03/11766 (0x2DF6)
022918: DC F6
022919: 2E 2D
;NHK P TSID変更 16626 (0x40f2) → 16433 (0x4031)
02291C: F2 31
02291D: 40 40

●ディズニー・チャンネル(2018年5月22日~):確定
純正(?)ボンドラ利用の場合
[BonDriver_BSCS.dll (158,720 Byte)]
;ディズニー・チャンネル 周波数変更 BS07/11843 (0x2E43) → BS03/11766 (0x2DF6)
022DE0: 43 F6
022DE1: 2E 2D
;ディズニー・チャンネル TSID変更 18034 (0x4672) → 17970 (0x4632)
022DE4: 72 32
022DE5: 46 46

●BSアニマックス(2018年5月22日~):確定
純正(?)ボンドラ利用の場合
[BonDriver_BSCS.dll (158,720 Byte)]
;BSアニマックス 周波数変更 BS07/11843 (0x2E43) → BS13/11958 (0x2EB6)
022D98: 43 B6
022D99: 2E 2E
;BSアニマックス TSID変更 18033 (0x4671) → 18130 (0x46d2)
022D9C: 71 D2
022D9D: 46 46

●スターチャンネル2,3(2018年5月28日~):予想(TSIDについては、別途確認の必要あり)
純正(?)ボンドラ利用の場合
[BonDriver_BSCS.dll (158,720 Byte)]
;スターチャンネル2,3 周波数変更 BS07/11843 (0x2E43) → BS15/11996 (0x2EDC)
022BE8: 43 DC
022BE9: 2E 2E
;スターチャンネル2,3 TSID変更 17520 (0x4470) → 16626 (0x40f2)
022BEC: 70 F2
022BED: 44 40

 

上記修正のあとは、チャンネルスキャンで移動したチャンネルが認識されます。
もし、Spinel経由でチューナーを使っている場合も、Spinelサーバ側のBonDriverで修正すればOKのようです。

もし、チャンネルスキャンをしない場合は、チューナーごとのファイルを書き換えてもよいですが、チャンネルスキャンをお勧めします。

 

EDCB 9.x系であれば、\EpgTimerBonフォルダ内のBSCSチューナのChSet.txt、ChSet2.txtファイルを書き換えます(チャンネルスキャンをした場合は不要)。
(例)

BonDriver_PX_Q3PE_S0(PX-Q3PE S0).ChSet.txt

BonDriver_PX_Q3PE_S0(PX-Q3PE S0).ChSet2.txt

「ChSet3.txt」も同様に変更が必要です。
(チャンネルスキャンした場合でも、昔の情報が残っているので削除推奨)
作業後は、EDCBの設定から「EPGデータ取得設定」で、変更したチャンネルがEPG取得対象になっていることを確認してください。

 

 

EDCB 10.x系であれば、\Settingフォルダ内のBSCSチューナのChSet4.txtファイルを書き換えます。
(チャンネルスキャンをした場合は不要)
(例)

BonDriver_Spinel_BCUD0(Spinel:PXBCUD_0/S0).ChSet4.txt

「ChSet5.txt」も同様に変更が必要です。
(チャンネルスキャンした場合でも、昔の情報が残っているので削除推奨)
作業後は、EDCBの設定から「EPG取得」で、変更したチャンネルがEPG取得対象になっていることを確認してください。

 

家は結構いろんなチューナを使っているので、対策が結構大変。

 

とりあえず、修正はコレで完了ですが、
既に予約している番組は対応チューナーがなくなったと認識されているので無効化推奨です。
自動予約していない場合は、手動での登録が必要です。
EDCB10.0系の場合一括置換することも出来るようです。

また、自動予約を対象のチャンネルで登録している場合は、こちらも修正が必要です。
EDCB10.0系の場合一括置換することも出来るようです。

 

 

とりあえず、メインの録画環境だけ修正したので、現在様子見中
残すは後一回。5/28にもやらないといけませんね。

参考
http://soranikakaruhashi.blog.fc2.com/blog-entry-379.html
http://heikin.hatenablog.com/entry/BS_Restruct2018
https://nyanshiba.hatenablog.com/entry/2018/04/16/193910
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/avi/1521541943

 

vSGA調査結果(Quadro4000,FirProW7000 for vSGA ドライバ情報)

今、ESX5.x系でvSGAを使用するためにQuadro 4000を使用しています。

vSGA(Virtual Shared Graphics Acceleration)は、
ESXi仮想マシンの標準GPU(VMware SVGA)をGPUのハードウェアを使用して高速化するものです。
仮想マシンからは普通の「VMware SVGAアダプター」として認識しているが、DirectX9.0cとOpenGL2.1が高速化されます。
なお複数の仮想マシンからは、VGAのメモリが許す限り同時に利用できます。
vMotionなども普通に可能なため、非常に使い勝手のよい技術になります。

なお、いままでコミュニティレベルで実施され、通称「GPUパススルー」とかいわれていた、
VGAをPCI パススルーで仮想マシンに直接接続し、仮想マシンからGPUの全機能を使用可能するものは、VMwareから正式に vDGA(Virtual Dedicated Graphics Acceleration)という名称がつきました。こちらは1GPUごとに1仮想マシンが対応となります。
PCI パススルーを使用しているので、vMotionや電源On中の仮想マシンリソースの拡張等はできなくなります。(ESX6.7でvMotionが出来るようになるかもしれません)。

またこの拡張で、vGPUやMxGPUという技術もありますが、これはGPU側の機能で1枚のGPUを複数の論理GPUとして分割し、論理GPUを仮想マシンに接続できるようにするものです。
こちらもPCI パススルーを使用しているので、vMotionや電源On中の仮想マシンリソースの拡張等は出来ない制限がありますが、ESX6.7でvGPUの場合のvMotionは可能になるようです。

 

Quadro 4000の概要は、以下の通りです。
(Fermiコア,CUDAコア256,メモリ2GBG DDR5,PCI-e 1Slot)
(最大消費電力142 W,電源補助ケーブル必須[シングル6ピン])

 

Quadro 4000 の ESX5.5U3での認識情報

ただ、Quadro4000はすでにVMware Compatibility Guideからも削除されており、NVIDIAのドライバの詳細にも書かれておらず、なかったもの扱いされている状態です。

VMware Compatibility Guide for vSGA ESX5.5U3

 

現在ESXi5.5使用できているQuadro4000用ドライバは 319.65というものです。
NVIDIA-VMware_ESXi_5.5_Host_Driver_319.65.zip

このドライバでサポートしているGPUは以下の通りですが、このバージョン以降はQuadro 4000サポートがなくなっているとの情報もあります。

なお、ESXi5.1の頃は、以下のドライバが使用可能でした。
NVD.NVIDIA_bootbank_NVIDIA-VMware_304.76-1OEM.510.0.0.802205-999851.zip
(NVIDIA-VMware-304.76-1OEM.510.0.0.802205.x86_64.vib)

すでに、Quadro4000はESX6.0用のNVIDIA sVGAドライバでは認識しないとの情報もあることなので、現状Quadro4000は、ESX5.5U3までしか対応していないことになります。

 

ドライバのインストール方法は、この辺とかこの辺とかが参考になります。

現在、ESXi6.0U3へのバージョンアップを検討していますが、Quadro4000が対応していない以上、vSGAをあきらめるか、別のカードを使用するかですが、NVIDIAの対応カードですと最近のビジネス用ハイエンドGPUしか対応しておらず、価格帯も中古でも2桁万円Over、下手すると3桁万円クラスなので、Home Lab用としてはなかなか手が出せません。

こんな情報もありましたが、ちょっと怖いですね。

 

で、色々調査した結果、AMDのFirePro W7000というGPUであれば、
ESX5.5およびESX6.0までの対応であれば比較的入手が楽そうであるとの情報を見つけました。

FirePro W7000 for vSGA情報(VMware Compatibility Guide)

現状、AMD GPUでESX6.5以上ではMxGPUで対応する用で、AMDのvSGAサポートががVMware Compatibility Guideでも認証されていない状況のようなのでESX6.5にあげることはできなさそうですが、どうせESX6.5以上になるとvSphere Client(C# Client)が使えなくなるのでまずはESX6.0にあげられるだけでも助かります(ちょっとvvolをつかってみたいので)。

 

というわけで、FirePro W7000 GPUを入手しました。

ちなみに、ドライバは、以下のものが使用できそうです。

 

esxi5.5用
https://support.amd.com/en-us/download/workstation?os=VMware%20vSphere%20ESXi%205.5#pro-driver
vSGA用ドライバ
fglrx-12103.1135534-1oem.550.0.0.1331820.x86_64.zip

esx6.0用
https://support.amd.com/en-us/download/workstation/esxi6
vSGA用ドライバ
vmw-esx-6.0.0-fglrx-12103.1224202-3638089.zip
vDGA用ドライバ
15.20.1041.1004-FirePro-Guest-Windowsx64-Retail.exe

なお、MxGPU対応ソフトウェア郡(S71x0用)のESXi6.0と6.5用のは以下からダウンロードできる模様です。高くて買えないので、情報だけ。

ESX6.0用
https://support.amd.com/en-us/download/workstation?os=VMware%20vSphere%20ESXi%206.0#pro-driver

ESX6.5用
https://support.amd.com/en-us/download/workstation?os=VMware+vSphere+ESXi+6.5#pro-driver

 

とりあえず、Quadro4000が入っているESXi以外は ESX6.0U3にあげたので、
そのうちFirePro W7000に挑戦して、こちらもあげようと思います。

(参考:https://community.spiceworks.com/topic/1749384-vmware-horizon-vsga-amd-w7000)

 

 

ESXiの仮想マシンのハードウェアバージョンのダウングレード

ESXiの仮想マシンで誤ってハードウェアバージョンをあげてしまった場合、
そのとき仮想マシンを動かしていたESXiのバージョン以下のESXiで動かせなくなってしまいます。

公式には、以下の方法でダウングレードするとなってます。

  • 仮想マシン ハードウェアをアップグレードする前に作成したスナップショットに戻す
  • VMware vCenter Converter Standalone を使用して、[ターゲットの指定] ウィザードで必要な仮想ハードウェア バージョンを選択してコンバート
  • 必要なハードウェア バージョンで新しい仮想マシンを作成し、仮想マシンから既存のディスクを接続。

ハードウェアバージョンをあげる前にスナップショットを取っている場合は戻すだけですが、他の2つを選択した場合でも、いままでのログや稼動情報が消えてしまいますし、ダウンタイムがかなりとられます。

この場合の裏技ですが、実は、ハードウェアバージョンをあげる作業というのは、仮想マシンの定義ファイル(.vmx)のあるパラメータを書き換えているだけだったりします。

ですので、.vmxファイルを直接書き換えれば、ダウングレードできてしまいます。

該当するパラメータは、以下とおりです。

  • virtualHW.version = “11”

この”11″を該当するHW番号に書き換えて保存し、
仮想マシンの編集などをせずにそのまま仮想マシンを起動します。

書き換えるハードウェアバージョンは以下のURLが参考になります。

ESXi/ESX ホストおよび互換性のある仮想マシンのハードウェア バージョンのリスト (2020181)

すると、書き換えた内容が認識され、ハードウェアバージョンがダウングレードされて起動します。

アンサポート的な作業ですが、覚えておくといざとなってときに便利です。