最近、映画・アニメ等がDVD(DVD−VIDEO)で提供されるようになってきました。
このDVDは専用のプレイヤーで再生することはもちろん、DVD−ROMを装備したパソコンでも、ある程度の装備があれば見ることが出来るのです。パソコンでDVD−VIDEOを見るためには、DVD−ROMはもちろん必要ですが、その他に専用のハードウェアデコーダーが必要になります。
が、最近ではCPUパワーを使用して、ハードウェア支援なしに再生できるようなソフトウェアが発表されています。これは、以前はVIDEO CDが専用のハードウェアデコーダーが必要だったのに対して、現在では、CPUパワーだけで十分再生が出来るようになったのと同じ事です。
現在は、いくつかの会社から、ソフトウェアDVD再生プレイヤーが発売されています。
ソフト名 メーカー 価格 再生支援 その他 PowerDVD ノバック 7,800 SIMD/SSE,3DNow!,MC,IDCT DolbyAC-3SP/DIF対応 WinDVD カノープス 7,800 SIMD/SSE,3DNow!,MC,IDCT DolbyAC-3SP/DIF対応 予定 SoftDVD ランドコンピュータ 7,800 MC,IDCT リージョンコード2のみ再生可 SOFTWARE CINEMASTER 98 長瀬産業 11,800 MC 多少CPUパワーが必要なようだ。 DVDExpress XingDVD Player ここでは、DVD−RAMをサポートし、低クロックのCPUでも再生が行える。
しかも、私所有のビデオカードであるBliz2200のビデオチップRenditionV2200が使用できるとなっている、PowerDVDを試してみることにしました。実は、以前にCPUがMMX Pentium233MHzなマシンでSoftDVDを試したことがあったのだが、インストール自身は問題無く終わったのですが、MPEG2を再生すると、画面はほとんど動かずに音もとぎれとぎれ。そのうち、マシンがフリーズする.....
ということで、挫折してしまったんです。
詳しくはこちらを参照してください。ちなみに、実売価格は5〜6K円ぐらいです。
互換性検証済みリストもあります。
【PowerDVDの特長】
- 市販やレンタルのDVD邦画、洋画、アニメ、ドキュメンタリー、アダルトさらにDVD音楽ソフトや ビデオCDまでキレイに再生。
- 再生、停止、ポーズ、チャプター移動などが、家電プレイヤー風の操作パネルから一発選択。
- ドルビーAC-3デジタルでもPCM方式でも対応。
- 3Dサラウンド・サウンド機能を標準搭載。パソコン用のスピーカーでも迫力あるサウンド。
- DVDのリジョンコード(地域コード)方式に対応。輸入ものなどを再生する環境に変更が可能。
- CSS記録方式も完全対応。CSSスクランブル記録された映画も再生可能。
- 『音声は言語で字幕は日本語で』、『音声も字幕も英語で』、など音声と字幕を独立して選択可能。
- 一枚のDVDに複数のムービー進行が入っているマルチアングルやマルチストリーのものも1発切替え。
- 家電プレイヤーにもなかった、ダイナミック・スクロールバー搭載。好きなところにすぐ飛んでいけます。
- 1/8スピードのスロー再生から、4倍速の早回しまでの6段階可変速再生。ついでにコマ送り再生も実現。
- 映画の好きなシーンを静止画キャプチャしてファイルに保存。
- 安心の一年間無料サポート付き、電話で、FAXで、電子メールで問題可決します。
さらにVer1.5になると
- Intel Pentium IIIプロセッサの新拡張命令「Streaming SIMD Extention」、さらに、AMDのCPU「K6-2」シリーズに搭載されている「3DNow!」命令もサポート。これらのパソコンでの再生性能が向上。
- S/PDIF マルチチャンネルサウンド出力(EV1938規格)に対応。パソコンでも手軽にシアターサウンドを実現。
- Aureal社のA3D、ドルビーサラウンド、マイクロソフトDirectSound3Dなどの最新3Dサラウンドサウンド機能を新搭載。通常の2スピーカー環境でも、お好みに合ったバーチャル3Dサウンドが楽しめる。
- 再生中、右クリックするだけで「エクスプレスメニュー」が起動。好きなチャプターに直接ジャンプしたり、スロー再生に切り替えたりと、ほとんどの操作をワンタッチで行える便利機能。
- ビデオ画面の明るさ調整機能を新搭載。もともと劇場用に合わせて暗めの設定になっている洋画などでも、お好みの明るさで楽しめる。
- S3社の最新グラフィックアクセラレータチップ「Savage3D」の持つMotion Compensation(動画補償)機能をサポート。同チップ搭載の環境において、大幅な再生性能が向上。
- DVDカラオケ機能に対応。
- 再生中のDVDタイトルおよび現在の再生環境についてのさまざまな参考情報を表示する情報表示ボックスを開発。
- ハードウェアに地域設定システムを組み込んだ新世代のドライブ(Phase II DVD-ROM/RAM)を使用できるように地域設定機能を向上。
となります。
動作環境 最低環境 推奨環境 本体 日本語Windows95/98が動作するPC/AT互換機 同左 CPU PentiumII 266MHz以上
Celeron 300A 以上PentiumII 350MHz以上
Celeron 333 以上メモリ 16MB以上のRAM 64MB以上のRAM DVD-ROM/DVD-RAM DVD-ROM/DVD-RAM 同左 ビデオ環境 DirectDraw対応のディスプレイカード オーバーレイモードのサポート サウンド環境 サンプリングレートが44.1KHzまたは、48KHzに対応 同左 スピーカー 2スピーカー 同左
再生可能なフォーマットビデオフォーマット オーディオフォーマット MPEG-1
MPEG-2(MP@ML)
NTSC/PALAC-3(2ch,5.1ch)
LPCM
MPEG-1 レイヤー2
MC機能を使用できるビデオチップ Trident 9752/9852
ATI RagePro
Rendition V2200
S3 Savage3D
3DLabs PermediaIII
IDCT機能を使用できるビデオチップ Sis6326
CPUと再生品質の関係 CPU 洋画など テレビシリーズやアニメなど MMX-166 ▲
▲
Cyrix ?? ▲
▲
AMD K6-? ▲
▲
MMX-200 ▲(*1:△)
▲
MMX-233 ▲(*1:△)
▲
MMX-266 ▲
▲(*1:△)
Pentium II-233 △(*1:○)
▲(*1:△)
AMD K6/2-300 △(*1:○)
△
Pentium II-266 △(*1:○)
△
Pentium II-300 ○
△(*1:○)
Pentium II-333 ○
△(*1:○)
Pentium II-350 ○
○
AMD K6/3-350 ○
○
▲:コマ落ちや音飛びが発生します
△:再生するタイトルによって若干のコマ落ちが出ることがありますが、かなり見られます
○:問題ありません
*1:MCやIDCTなどの補助機能を持ったグラフィックカードを搭載した場合
さて、インストールです。ちなみにインストールするマシンの構成は
CPU Winchip2 225MHz(68.5*3=205MHz駆動中)
高速化パッチ使用中¥6000− マザーボード P5TX−Bpro(ECS製・Socket7-TXチップセット) ¥2000− メモリ 80MB(SIMM−EDO 32+32+8+8MB) ¥15000− ビデオカード Blitz2200(ビデオチップ RenditionV2200)
TV出力機能有り¥3000− サウンドカード SoundBlaster16(バルク) ¥4000− SCSIカード Adaptec AHA2940(95年に購入) ¥24000− リムーバブル
メディアPanasonic LF-D100J(外付けDVD−RAM)
Caravelle PS-230MO(外付けMO・95年に購入)¥90000−
¥40000−HDD IDE 0.4GB+8GB+13GB
SCSI 0.3GB+1GB¥45000−
(もらい物多し)CD−ROM 6倍速IDE接続 (もらい物) NIC 100/10BaseNICカード ¥3000− とまあ、主に激安パーツで構成されたクセがえらく強いマシンであるが、基本的には
部屋内のディスク&リムーバブルメディア&インターネットプロキシサーバ
なマシンである。
もう一台マシン(MMXPentium233MHz)は有るが、DVD−RAMが直結しているマシンがコレであるからこれにするしかないのだ。まあ、PowerDVDは、3DNow!・Blitz2200(RenditionV2200)・DVD-RAM全てに対応しているからちょうどいいのだ。
で、インストールについては、とくに問題無く行える。
ただし、すでに、MPEG1用のソフトウェアコーディックがインストールされている場合は、途中ドライバ(MPEG1デコード用)を入替るかを聞いてくるところでとまどったぐらい。
ちなみにうちの環境では、入替えないと不具合が発生したので入替えてます。ちなみに購入したPowerDVDのバージョンは1.3だったのだが、NOVACのホームページに無償アップグレードがあるので、ここで1.5へのアップグレード差分パッチをGETしました。ちなみに、PowerDVDの製品CD-ROMの図面によってGETする差分ファイルが違うので注意しましょう。
ちなみに、DVD−RAMが正常にセットアップされていることも確認しておきましょう。
特に、PowerDVDでは問題無くても、Software CinemasterではDVD-RAMのドライバ(WriteDVD)のバージョンにより動作しない場合があります。(CinemasterではWriteDVD1.3.0以上でないと動作しません。)
また、SCSIカードのASPIマネージャも最新のもの(4.57以上)を使用してください。
さて、早速再生。
まずは、DOS/V Power ReportについてくるMPEG2映像を鑑賞してみる。うーん、まずまず動いてます。音飛びもほとんど有りません。
CPUがWinchip2の204MHz駆動だからちょっち心配だったのだが、マシンが止まるとか、操作不能に陥るとかにはならなくて良かった(いや、べつのソフトウェアDVD再生ソフトでこんな現象があったのよ。)ただ、Blitz2200に内蔵してあるMC(動き補完機能)がうまく認識していないらしく、ハードウェアアクセラレーションを使用していないようです。
そのかわり、3DNow!やMMXはちゃんと有効になっています。
さて、次はお待ちかねのDVD−VIDEOの再生だ。
いま、手元にあるのが,
- KEY THE METAL IDOL First Program Ver.1〜4
- モルダイバー[全6話]
- マスターモスキートン 第1・2話
- マスターモスキートン 第3・4話
- マスターモスキートン 第5・6話
と、計5枚。
KEYやモルダイバーのDVDはCSSスクランブルがかかっているらしいのでちょっと心配だったのだが再生OK。
(もちろん、CSSスクランブルがかかっているDVDをネットワーク経由で別のマシンから再生しようとした場合には、表示がぼろぼろになります。)その他のDVDも問題無く再生できてました。
でも、画面の動きが大きい所だと画面がちょっと崩れる(コマ落ちってやつですな)が発生してますが、まあ、Winchip2という低速CPUから考えれば、コレくらいはしょうがないところです。ただ、KEYに関しては、たまに音とびが発生してますんで、もう少しCPUパワーが欲しいかな?という印象でした。
KEYは記録レートが高いらしいのでそのせいでしょうか
(もちろん、スムーズに再生するにはもっとCPUパワーが必要なのですが)まあ、STORY自身は楽しめる程度ですんで、自分的には特に問題なしです。
しかも、Blitz2200に内蔵しているTV出力機能でTVにも表示できてるんで、別のマシンで作業を見ながら、DVDも楽しめます。
しかし....。早くKEYの続きが見たいよ〜(爆)
さあ、皆さんも、DVD−RAMでDVDみませう。
NOVACのホームページにて、バージョン1.5からの機能拡張パッチ(V1.6?)が公開されています。
主な機能拡張内容は、次の通り
- 横長ワイドスクリーンの映画をパンスキャン方式でフル画面表示。
横長の画面でも、横方向の拡大をおこない、左右はスクロール表示できます。
- DVD再生エンジンのさらなるチューンナップ
ビデオストリーミングバッフアリング(ダブルバッファ)に対応し、激しい画面の動きがあっても、画面の乱れを低減
- ハードウェア対応強化
『ATI RagePro』、『RagePro LT』、『Savage4』等の新しいハードウェアをサポート
ただし、既にバージョン1.3から1.5にアップデートして使用している場合は注意が必要です。
というのは、1.3から1.5へのバージョンアップの仕方が以前と変更されているからです。
(以前は、インストールされた製品に対してのアップデートでしたが、今回からは、インストーラ自体のアップデートになっています。)
このため、一度PowerDVDをアンインストールした後で、インストーラのアップデートを行い、再インストールする必要があります。
旧 V1.3−>V1.5 ・1.3をインストールし、その上で、1.5へのパッチを実行する。 新 V1.3−>V1.5 ・1.3のインストールCDをHDDにコピーし、そこでV1.5へのパッチを実行する。
・その後、更新されたインストーラを使用してPowerDVD1.5をインストールする。
(既にPowerDVDをインストール済の場合はあらかじめアンインストールすることをお勧めします。)V1.5−>V1.5
機能拡張版・V1.5のインストールCDもしくは、新しい方法でV1.3からアップデートしたV1.5のインストーラをHDD上に用意する。
・機能拡張版のインストーラにアップデートする。
・その後、更新されたインストーラを使用してPowerDVD1.5機能拡張版をインストールする。
(既にPowerDVDをインストール済の場合はあらかじめアンインストールすることをお勧めします。)これは、同じバージョン1.3でも、あまりにたくさんのPowerDVDのマイナーバージョン(製品版や、各種OEM版等)をリリースしてしまったため、アップデートの方法が煩雑(マイナーバージョンごとにアップデートファイルを用意する)になってしまったための処置として、一度、マイナーバージョンに応じたアップデートファイルを使用して基準となるインストーラを一度作成してもらい、今後はその基準インストーラからアップデートするようにするとのことです。
今回は、インストールCD上のpowerdvd.5ファイルの容量と更新日付によってアップデートファイルを選んでダウンロードします。
アップデートファイルはV1.3->V1.5の場合は6種類、V1.5->V1.5機能拡張の場合で3種類有ります。
間違えないようにダウンロードしましょう。ちなみに、機能拡張アップデートファイルの場合、元の製品がパッケージ版の場合はPDP15TO16.zip、OEM版の場合はPDO〜.zipとなります。
”DVD−RAMの挑戦記や蘊蓄話とともに、PCでDVDを再生するための薀蓄が満載です。
Ikumi♪Takemoto's HomePage 〜ぱ・ら・だ・い・す♪〜
DVD−RAM用ドライバの入手方法・DVD−VIDEO鑑賞のための方法などがあります。
LF-D100J DVD Video Playable List
LFーD100Jで見ることが出来たDVDタイトルと、再生ソフトの一覧が有ります。
DVD−VIDEOを買う前にこちらをチェックしてみてはどうでしょうか。
膨大なDVDに関するQ&Aが満載のページです。
99年2月に閉鎖されたページですが、Q&A情報はちゃんと残されています。
(最近消えてしまったようです。)
PanasonicのDVD-RAM・PDに関するホームページです製品やサポート情報はここから入手できます。
PowerDVDの販売元であるNOVACのホームページです。
PowerDVDの開発元であるCyberLinkのホームページです。