オリジナルMUSIC−BOXはいかが?
MP3の説明
MP3は皆さんご存知の動画保存規格であるMPEG1の音声圧縮を
担当する規格であり、正式名称は
『MPEG−1 AUDIO Layer−3』
となっています。
圧縮率はCDクオリティのデータ(44kHz・ステレオ)で
圧縮率:元データの約1/10〜1/12
容量:1分あたり約1Mbyte
に圧縮することができます。
ただしこの圧縮は不可逆圧縮で、簡単に言うと
人間の耳に聞き取れる音のみを圧縮し、それ以外の部分は
省略することでこの高圧縮率を引き出しています。
MPEG−1 AUDIOの圧縮原理
MPEG−1 AUDIOは単純なものから順に
Layer 1、Layer 2、Layer 3
の3レベルの符号化モードを規定している
(レイヤが高いほど複雑だが高音質で高い圧縮率が得られる)
・Layer 1
周波数帯域を32のサブバンドに分割し、各サブバンドごとに、12サンプル
(全体では384サンプル)を最大振幅が1になるようにスケーリングする。
これに、最小可聴限界(*1)とマスキング効果(*2)から算出したビット数を
割り当て、量子化する。
(可聴限界以上のマスキングされないものだけ量子化する)。
32〜448kbpsのビットレートに圧縮できる。
・Layer 2
Layer 1に加え、3サンプルずつまとめて効率よく符号化するモードが加わる。
32〜384kbpsのビットレートに圧縮できる。
・Layer 3
Layer 2に加え、
・変形離散コサイン変換(MDCT〜Modified
Discrete Cosine Transform)
による帯域分割の細分化、
・出現率の高いデータに短いビットを、低いデータに長いビットを割り当てて
圧縮するハフマン符号化、
・ステレオ信号を和信号(L+R)と差信号(L-R)として符号化する
MS(Middle/Side)ステレオ化(*3)
などの手法が加わり、
聴覚特性に合せたより効率のよい圧縮を行なう。
32〜320kbpsのビットレートに圧縮できる。
(*1)静寂時の可聴限界は周波数に依存しており、3kHz前後を頂点に高域と
低域の感度は低く(聞こえにくく)なっている。
(*2)大きな音が存在すると、その周辺の周波数の低レベルの音が
聞こえにくくなる現象。
(*3)Layer 1、2でのステレオは、2チャンネルを独立して符号化するか、
実際にはモノラルで符号化し、スケーリングの倍率(スケールファクタ)
だけ2チャンネル分持つジョイントステレオと呼ばれる方法がとられる。
VQFの説明
VQFは「TwinVQ」といい、NTTが開発した
『変換領域重み付けインターリーブベクトル量子化』の技術を採用した
MP3を超える圧縮率を持つ音声圧縮フォーマットです。
元データの約1/18〜1/20まで圧縮でき、その音質は
ビットレート80Kbpsのサウンドでも
MP3形式の128Kbpsのサウンド以上の音質となります。
しかしながらこのフォーマットは仕様が公開されていないことで
エンコーダが極めて少ないのが現状となっていて、
エンコーダ・プレイヤーは YAMAHA製[SoundVQ] が一番手に入りやすい。
対応アプリが少ないが、まだ出たばかりの新人であるためで期待できる。
実はこの「TwinVQ」は、『MPEG−4/Audio』に
採用されることが決まっているとの情報もあるので
次世代の音楽圧縮フォーマットと言えるでしょう。
TwinVQの圧縮原理
音声データをあるひとまとめのパターンとして置き換えて、
そのデータをあらかじめ用意されている標準パターンと比較し、
似通ったパターンを選びだす。
このパターンの固有コードを符号として圧縮している。
エンコーダ・デコーダの紹介
私が使用しているツールは以下の通りです。
MP3:エンコーダ、プレイヤー
SCMPX(Free)
この1本でMP3の圧縮・演奏までこなすオールラウンドソフトウェア。
しかも、完全日本語対応であり、2バント文字も問題無く表示ができる。
複数ファイルのエンコードやMPEGからの音声の抽出、
MP3 to WAVへの変換もできます。
MP3:プレイヤー
Winamp(Share) <インストール方法>
世界的にもっとも有名なMP3プレイヤーで、
MMXや3D now!にも対応している。
プラグインによって機能のパワーアップが可能となっており、
さらに、Skinを登録すれば、プレイヤーのデザインも
変更することができる。
プラグインやSkinはこちらからダウンロード可能となっている。
VQF:エンコーダ・プレイヤー
SoundVQ(体験版) <プレイヤー インストール方法>
<エンコーダ インストール方法>
YAMAHAが作成したTwinVQのエンコード・再生ソフト。
現在は体験版となっており、エンコーダはインストール後90日
使用可能で、プレイヤーは使用期限なしとなっている。
エンコーダは複数ファイルのエンコードにも対応している。
VQF:デコーダ(プラグイン)
Yamaha VQF plugin for Winamp 2.x(β版) <インストール方法>
Winamp 2.xでVQFファイルを再生するためのプラグイン
再生には、winampとSoundVQプレイヤーが必要です。
歌詞ファイル表示用プラグイン
Lyrics plugin for Winamp(β版) <インストール方法>
Winampで歌詞ファイルを連動表示するためのプラグインです。
歌詞ファイルは、音楽ファイルと同じフォルダかプラグインで指定した
フォルダに存在する同一ファイル名で拡張子が”.txt”のファイル
となります。
Winamp日本語化
萌えういんあんぷ <インストール方法>
ディスプレー&プレイリスト&Jump to File&Skin選択の日本語表示、
ディスプレー、時間表示の背景透過、カラーピックアップ、
RMP3フルサポート等便利な機能が満載です。
Winamp表示拡張プラグイン
tmsVU Ver.0.13 <インストール方法>
WINAMP用のレベルメータです。
・ディジタルVU計(Digital VU Meter)
・ディジタルスペアナ(Digital Spectrum
Analyser)
・ID3 TAG and RIFF MP3 info(ID3 Tag View)
・Lyrics(歌詞)表示
を表示します。これらの同時に複数の表示もできます。
このプラグインは、Lyrics plugin
の機能を持っていますので、
特にLyricsプラグインをインストールする必要はありません。
VQFの圧縮手順
ここでは、私のVQF圧縮方法を紹介します。
(別ページにあります。)