・Part1.Winvnc編
・Part2.XVNC編
・Part3.活用編
・Part4.リナザウ編
・Part5.W-ZERO3編
・Part6.PSP編
・Part7.VMWARE編
PSPは、いわずと知れたSONYのハンディポータブルゲーム機ですが、販売初期のバージョン(ファームウェア1.00)では、個人開発のプログラムが動いてしまうという想定外の仕様があり、それを利用して、プログラムの個人開発が行われています。
もしろんSONYでは、想定外の仕様を次のファームウェアである1.50で修正しましたが、こちらのバージョンでは、個人開発プログラムの実行ファイルを分割することで実行が可能になることが判明しました。
その後も、SONYが対策をしては、ユーザがその抜け道を見つけるといたちごっこが続いております。
このように保障外の範囲で、個人開発のプログラムがあちこちで発表されています。
一般的にはエミュレータやゲームなどが多いのですが、そのほかにもいろいろなジャンルのプログラムが公開されています。
この中でPSP上で動作するVNC Viewerがありましたので、紹介します。
これで、PSPからPCがリモート・コントロールできます。
PSPで、VNC Viewerを動かすためには、まず、個人開発プログラムが動作するPSPを入手しなければなりません。
個人開発プログラムが動作するPSPは基本的にはファームウェアが1.00か、1.50でなければなりません。現在入手できるPSPでは、そのままで動かすことはできないのですが、システムの脆弱性や、市販ゲームのバグを利用して無理やり実行させる方法もあるようです。
もちらん、無理やり動かしているので、最悪PSPが再起不能になる場合もあります。
くわしくは、本屋へ行って本を買ってくるか、
Googleで「PSP ダウングレード」のキーワードで検索すれば出てきます。この辺はEmu on PSPさんの特集が詳しいです。
最近では、最新のファームで自作ソフトを動かすことの可能なカスタムファームなるものも出ているようですが、導入にはある程度の知識が必要なようです。
ちなみに、私が持っているのは1.00でバージョンアップをしていないので、1.5やカスタムファームウェアは使用していません。
PSPでPCを操作するためには、まず、
・自作ソフトの動作するPSP
・自作ソフトを保存するメモリスティック Duo
・無線でPCに接続できるLAN環境が必要です。その前提で、
・PCにVNCサーバ(RealVNC推奨、UltraVNCではうまく動作しないようです)。
・PSPにVNCクライアントを導入)。をインストールする必要があります。
・PC(WIndows)にRealVNCを導入するためには、日本語版のパッケージがありますので
そちらを導入しましょう。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se324464.htmlインストール後、VNCパスワードを設定します。
・PSPには、VNCクライアントとして、Portable VNCを導入します。
現段階での最新版は
http://dl.qj.net/index.php?pg=19&src=vnc&catid=
から、ダウンロードできます。現在のバージョンは、v1.2.6だそうです。
Portable VNC v1.2.6 (source codes)
ソースファイルです。Portable VNC v1.2.6 (fw 3.xx-OE)
カスタムファームウェア(OE系)用の実行モジュールです。Portable VNC v1.2.6 (fw 1.5)
ファームウェア1.5用の実行モジュールです。
ファームウェア1.0の場合は、実行モジュールを結合する必要があります
(PSPのファームウェア1.5用のソフトを1.0用に変換で変換できます。)
ダウンロードしたファイルを解答して、実行用フォルダにコピーします。
(ファームウェア1.0ではメモリスティックの\PSP\GAMEの下にPSPVNCというフォルダをコピー)
(ファームウェア1.5ではメモリスティックの\PSP\GAMEの下にPSPVNCとPSPVNC%というフォルダをコピー)
(カスタムファームウェアでは、カスタムファームウェに対応したフォルダに入れてください。)
実は、このあたりをスクリーンショットを含めて紹介されているサイトがありますので
こちらを参照くださいhttp://pspmax.blog105.fc2.com/blog-entry-44.html
まずは、VNCSERVERをPC側で起動しておきます。
この際に、PCのIPアドレスを調べておきましょう。
(時計横のvncのアイコンにカーソルを合わせると、IPアドレスが表示されます)
次に、PSP側で、PSPVNCを起動します。
はじめに接続に使用するネットワーク接続を選択します。
次に、接続するホストを定義します(IPアドレス&ポートと、ホスト名と、アイコン)
v1.2.6だと、キーボードの入力がケータイライクになっています。デジタルスティックの左右で移動、上で削除、下で確定です。
なお、Startキーも確定、Selectキーでキャンセルです。キーボード入力は、ケータイ入力のように3x3の格子のそれぞれの中に、
上下左右に入力する文字が入っています。選択は、まず、アナログスティックで3x3の格子の1つを選び、
×○△□で、その格子に書かれている上下左右の文字を選択します。キーマップの切り替えはLキーで行い、
さらにRキー押しているときと押していないときで、さらにキーマップが変わります。
たとえば、以下のような感じです。
, a c b
. d f e
! g i h
- j l k
del m n space
| o q p
( r t s
: u w v
) x z y どうやら、v1.2.4からキーボードの入力方式が変わったらしいです。
(以前は普通のキーボード画面で、デジタルスティックで移動して入力)
そして、定義したホストに接続します。
接続パスワードを入力します。これも、操作方法は、ホスト定義のときと同じです。
確定すると、VNCSERVERに接続されます。
キー操作は、LとStartの同時押しでメニューが表示され、操作モードの変更ができます。
操作モードは仮想キーボード ・ ゲームモード ・ マウスモード ・ スクロールモードからの選択です。
ほかにも、PortableVNCの終了 ・ 切断 ・ デジタルスティックの移動量 ・ アナログスティックの移動量が指定できます。・マウスモードでは、
selectキーで、スクロールモードのオンオフ
STARTキーで仮想キーボードモードのオンオフになります。
× 左クリック
□ 右クリック
×△× 左ダブルクリック?もしかしたら、△が左マウス離す、○が右クリック離すかもしれません。
・スクロールモードでは、
デジタルスティック ・ アナログスティックで、画面全体のスクロール、○×で解除のようです。・ゲームモードでは
デジタルスティックで上下左右の入力に割り当たっているようです。
それ以外のキーは調査中マニュアルにキー割り当てが書かれていないので、try&goでの調査でしたが、どこかに記述があるのかもしれません。
このソフトウェアの活用方法といえば、どちらかというと、
PSPをPCサブ画面として使用できるといったレベルだとは思いますが、
結構面白いソフトウェアだと思います。