WindowsPCの消費電力を下げる方法(モダンスリープの無効化で年額7000円弱節約できるかも)


Win11PCの電気代を抑えたい

Windows11を使用しているが、最新スリープしても消費電力が下がらないのに気づきました。

HELIOSNEO16

アイドル状態   50-60W/h ぐらい
ディスプレイOFF 30-50W/h ぐらい
スリープ状態   30W/h ぐらい
休止状態      0W/h

もし、現状だと、スリープ状態を維持していても
1日で30W/h x 24 (h) x 40(円/(1000w/h)) = 28.8円
1ケ月(30日)で864円かかることになります。

もし普段PCを毎日17:00-25:00に使用しているとすると
スリープしている時間は、24-8時間=16時間で1日の2/3はスリープ状態になるので
その期間電源を落とせれば、一か月で864*(2/3)=576円削減になります。

塵つもで、1年で計算すると、576 x 12 = 6,912円は意外と大きいかもしれません。

設定を確認

また、以前Windows10のPCを使用していた時は、休止の設定があったのですが、その設定もなくなっていました。

で、いろいろ確認していたところ、
Windows11のスリープは「モダンスリープ」(S0 低電力アイドル)というものが標準になっており、CPUは停止まではせずに低消費電力で稼働しているようです。

最初にPCを使っていいたころは、スリープすると消費電力が0Wになっていたはずなので、
どっかのタイミングで、モダンスリープが有効になってしまったのかもしれません。
(ハイブリッドスリープも有効になっていた。)

省電力モードの状態の種類

  • ディスプレイOFF
    ディスプレイをOFFにしますが、CPUやメモリはそのまま稼働しています。
    (消費電力目安 30-50W)
  • スリープ状態( モダンスリープ:S0 低電力アイドル)
    PCの多くの部分の電力は切るものの、CPUは消費電力の低いアイドル状態として完全には停止させない。ネットワークからのパケット受信などで割り込みが起こると、一時的に復帰してこれを処理できる。大半の時間は低電力状態に留まるため、バッテリー消費が抑えられ、従来型のスリープとは見た目は変わらない。
    復旧速度は非常に速いが、CPUが稼働している分表皮電力が高いです。
    (消費電力目安 30-40W)
  • スリープ状態(通常スリープ :S3 スタンバイ)
    作業中の状態をメモリに保存し、低電力で待機するため、復帰が早く、短時間の離席時に便利です。それ以外のデバイスは基本的に電源OFFとなる。
    (消費電力目安 0-1W)
  • 休止状態
    作業中のメモリ状態をハードディスクに保存し、電源を完全に切るため、スリープよりも消費電力が少なく、長時間使用しない場合に適しています
    注意点としては、システムドライブがSSDなどの場合、メモリのお状態が休止状態開始時に書き込まれるため、SSDの総書き込み容量が関されることでSSDの寿命に影響が出る可能性がある。(バッテリ稼働しているモバイルPC向けです)。
    (消費電力目安 0W)
  • ハイブリッドスリープ
    一定時間経過後にスリープ状態ののちに、また指定時間がたつと自動的に休止状態になります。バッテリ運用しているときにうれしい機能です。

現状利用可能なスリープの一覧

現状の使用可能なスリープの状態を確認するには、以下のコマンドを入力します。

powercfg /availablesleepstatesavailablesleepstates
(またはPowercfg /a)

なお、
「スタンバイ (S0 低電力アイドル) ネットワークに接続されています」
となっていますが、以下のコマンドを入力すると、
「スタンバイ (S0 低電力アイドル) ネットワークが切断されました」
と無効に変更できます。勝手にスリープから復帰してしまう場合は有効なコマンドです。

(最後の数字を0->1にすることで、ネット接続接続を有効化します[設定を元に戻す]。)
(最後の数字を0->2にすることで、「ノートPCのふたを閉じたときにのみ無効」することも可能だそうです。)

表示される通り、モダンスリープ(S0 低電力アイドル)が有効になっていると、
この状態では、スタンバイ(S1,S2,S3)やハイブリッドスリープが利用できないようです。

なので、モダンスリープを無効化してみます。

モダンスリープを無効化方法

モダンスリープを無効化するには、レジストリをいじる必要があります。

スタートメニューもしくは Win+R で 「 regedit 」と入力してレジストリエディタを起動

以下のフォルダに移動する
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power

Powerフォルダを選択した状態で右パネルの適当な所で右クリック
追加で「 DWORD 値 (32-bit)」を追加します。
Value name は 「PlatformAoAcOverride」。値は0のままでOKです。

レジストリエディタを閉じて、OSを再起動すると、設定が反映されます。

再起動後に、現状の使用可能なスリープの状態を確認すると、
「スタンバイ (S0 低電力アイドル)」の代わりに、「スタンバイ (S3)」が使用可能になっています。

これで、スリープすると消費電力はほぼ0になります。
なお、S3スリープでは、USB接続のキーボードやマウス。ジョイパットなどの電源は切れます。

休止も問題なくできました。

設定変更したことによって、「次の時間が経過後休止状態にする設定が復活しました。」

休止が電源メニューにでてこない場合

なお、電源メニューで休止状態が表示されない場合は、以下の手順で休止を有効化できます。

休止を有効化するには、コマンドプロンプトを管理者で起動した後で、以下のコマンドを入力してみてください。

逆に休止を無効化するには、コマンドプロンプトを管理者で起動した後で、以下のコマンドを入力となります。

あとは、休止を有効化することで、電源メニューに休止を表示させることができます。
(「現在利用可能ではないせってを変更します」をクリックすると変更できるようになります。)

これで、電源メニューに休止が表示されます。

S3スリープがうまく動かない場合

これでスリープすることで、S3スリープが利用可能になりました。
スリープ中はほぼ電力を消費しなくなります。

モダンスリープ(S0 低電力アイドル)よりは、起動に時間はかかりますがそこまで差は感じられません。休止はSSDをシステムDiskdに使用している場合寿命を縮める可能性がありますのでS3スリープが使えるのであればこちらを使うのをおすすめです。

しかし、S3スリープがうまく動かなかったり、S3スリープ実行後に不具合が起こる場合には、残念ながらS3スリープは断念したほうがいいです。

レジストリエディタを再度立ち上げて、
先ほど作成した以下のレジストリ項目を削除して、再起動すればも元に戻ります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power
「PlatformAoAcOverride」

間違ったものを消すと、最悪PCが立ち上がらなくなります可能性もありますので、操作する場合は注意しながら作業してください。

実は、私の環境では、S3スリープを有効にして、S3スリープ自体はできたのですが、
S3復帰後にノートPCのディスプレイがONにならない事象が発生してしまい、元に戻しました。(ノートPCのディスプレイは、試行錯誤の上、電源OFFの状態で電源ケーブルを抜いてしばらく放置すると復活しました。厳密な復活条件は見つかっていませんが・・・)

なので、私の場合はS3スリープの設定を元に戻したうえで、
電源モードの操作や休止状態を組み合わせたバッチファイを作成して、消費電力削減を試し中です。

ある程度調べ終わったら、また記事にしたいと思います。

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