ESXiの仮想マシンで誤ってハードウェアバージョンをあげてしまった場合、
そのとき仮想マシンを動かしていたESXiのバージョン以下のESXiで動かせなくなってしまいます。
公式には、以下の方法でダウングレードするとなってます。
- 仮想マシン ハードウェアをアップグレードする前に作成したスナップショットに戻す
- VMware vCenter Converter Standalone を使用して、[ターゲットの指定] ウィザードで必要な仮想ハードウェア バージョンを選択してコンバート
- 必要なハードウェア バージョンで新しい仮想マシンを作成し、仮想マシンから既存のディスクを接続。
ハードウェアバージョンをあげる前にスナップショットを取っている場合は戻すだけですが、他の2つを選択した場合でも、いままでのログや稼動情報が消えてしまいますし、ダウンタイムがかなりとられます。
この場合の裏技ですが、実は、ハードウェアバージョンをあげる作業というのは、仮想マシンの定義ファイル(.vmx)のあるパラメータを書き換えているだけだったりします。
ですので、.vmxファイルを直接書き換えれば、ダウングレードできてしまいます。
該当するパラメータは、以下とおりです。
- virtualHW.version = “11”
この”11″を該当するHW番号に書き換えて保存し、
仮想マシンの編集などをせずにそのまま仮想マシンを起動します。
書き換えるハードウェアバージョンは以下のURLが参考になります。
ESXi/ESX ホストおよび互換性のある仮想マシンのハードウェア バージョンのリスト (2020181)
すると、書き換えた内容が認識され、ハードウェアバージョンがダウングレードされて起動します。
アンサポート的な作業ですが、覚えておくといざとなってときに便利です。