Brainux 最新版(Trixieベース) が公開されました。
Release 2026-03-25-024518 · brain-hackers/buildbrain · GitHub
詳しくは、上記のリンクにも書かれていますが、
大きな変更は、以下の通りとのことです。
- Debian 13.4 “Trixie”ベース にアップグレード
- USB Ethernet Gadget を RNDIS から NCM に切り替え
- USB Video Class (USBカメラ) のKernelドライバを有効化
インストールについて
私のBrainは、PW-SH3ですので、
sdimage-2026-03-25-024518.zip
をダウンロードして、microSDカードに書き込みしてインストールします。
インストール方法については、以前のバージョンとほとんど変わりません。
インストールするイメージファイルが違う以外には、以下のリンクの方法で
インストール&パーティション拡張まで可能です。
電子辞書Brainをいじる (1) Brainuxの環境を構築する
今回は、前回の利用状況を元に、32GBのmicroSD(実容量:29GB)を以下で設定しました。
(前回は、FAT32:16:ext4:13GBで割り振っていたのですが、既にext4利用率が95%利用済になってまして・・・)
FAT32(WindowsCE領域):10GB
ext4(Brainux領域):19GB
swap領域:1GB
さっそく動かしてみる
起動してみましたが、前バージョン(Debian 11 bullseyeベース)との見た目の変更はありませんでした(スクリーンショットはswap領域の確保前)。

次にOS状況を確認してみます。
debian 13.4 (trixie)ベースですね。linux Kernelは6.1.70です。
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user@brain:~$ uname -a Linux brain 6.1.70-ga9f534c7f53e #1 PREEMPT Tue Mar 24 17:57:31 UTC 2026 armv5tejl GNU/Linux user@brain:~$ cat /etc/debian_version 13.4 user@brain:~$ cat /etc/os-release PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 13 (trixie)" NAME="Debian GNU/Linux" VERSION_ID="13" VERSION="13 (trixie)" VERSION_CODENAME=trixie DEBIAN_VERSION_FULL=13.4 ID=debian HOME_URL="https://www.debian.org/" SUPPORT_URL="https://www.debian.org/support" BUG_REPORT_URL="https://bugs.debian.org/" user@brain:~$ |
ちょっと触った感じでは、
改善
・aptのインストールのためにレポジトリの変更は不要で
そのままインストールできることを確認しました。
・Debian11(bullseye)では,SDL2.0使っているアプリはそのままだと
Illegal instuructionで異常終了しましたが、SDL2.0の自ビルドしなくても
実行できることを確認しました。
(動作はあいかわらず重いですが)
・デフォルトで、USB Video Class (USBカメラ)がBrainuxで認識されるようになりました。
(詳細は後程)
変動なし
・SDカード内のパーティション容量変更は、
Debian11(bullseye)と同じ方法で可能なことを確認しました。
・PW-SH3本体のキーボードで、記号の入力時の繰り返し入力されてしまうのは
相変わらず。
・PW-SH3のタッチパネルで、右クリックのエミュレーション有効の設定
をしてみたところ、有効にできることを確認。
・apt upgrade実行時に、毎回「x11-ico-dvd」が更新で引っかかってくる
要確認
・USBサウンドデバイスを追加で付けているので、ついでに確認したのですが、
APT経由でmplayerをインストールして、wav,mp3ファイルを再生しようと
すると、Illegal insturuction で落ちるのはちょっと気になります
(Debian11(bullseye)では再生可能)。
(aplayでwavファイルの再生はOKでした)
→Debian13のmplayerパッケージでは、ARMv7 以降で追加された命令込で
ビルドされているようで、mplayerの自ビルドすることで、
pulseaudioを起動している状態であれば正常に再生されることを確認しています
(詳細は後程)
・SDL1.2使っているアプリが、 既存の bullseyeベースだと早いんですが、
新しいtrixie ベース のBrainuxだと 動作自体はするんですが、異常に遅い・・・
→確認したら、 libsdl1.2debian (sdl1.2ライブラリ)が、
bullseyeベースだと「libsdl1.2」 を元に作成されているのに対し、
trixie ベースから「sdl12-compat」を元に作成されているので、
実質SDL2へのラッパーになってしまっているようでした。
https://packages.debian.org/ja/bullseye/libsdl1.2debian
https://packages.debian.org/ja/trixie/libsdl1.2debian
(bookwormまではlibsdl1.2ベースで、trixie からsdl12-compatベース)
→検証の結果、bullseyeのlibsdl1.2のソースを取得して、
trixie ベースの新Brainux上でビルドすることで、
bullseyeベースBrainuxと同様にSDL1.2アプリが動作するようになりました。
(詳細は後程)
USB Video Class (USBカメラ) の動作確認
今回のビルドで、デフォルトでUSB Video Classが認識されるようになりました。
USBカメラとか、HDMIキャプチャのUVCデバイスをUSB に接続するだけで、
ドライバまで適用されます。
Bus 001 Device 008: ID 298f:1996 MACROSILICON ShadowCast
|__ Port 003: Dev 008, If 0, Class=Video, Driver=uvcvideo, 480M
|__ Port 003: Dev 008, If 1, Class=Video, Driver=uvcvideo, 480M
|__ Port 003: Dev 008, If 2, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 480M
|__ Port 003: Dev 008, If 3, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 480M
|__ Port 003: Dev 008, If 4, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 480M
|
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user@brain:~$ lsusb Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub Bus 001 Device 002: ID 05e3:0610 Genesys Logic, Inc. Hub Bus 001 Device 003: ID 413c:301a Dell Computer Corp. Dell MS116 Optical Mouse Bus 001 Device 004: ID 04d9:a01c Holtek Semiconductor, Inc. wireless multimedia keyboard with trackball [Trust ADURA 17911] Bus 001 Device 006: ID 0b95:772b ASIX Electronics Corp. AX88772B Bus 001 Device 008: ID 298f:1996 MACROSILICON ShadowCast user@brain:~$ user@brain:~$ lsusb -t /: Bus 001.Port 001: Dev 001, Class=root_hub, Driver=ci_hdrc/1p, 480M |__ Port 001: Dev 002, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M |__ Port 001: Dev 003, If 0, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 1.5M |__ Port 002: Dev 004, If 0, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 1.5M |__ Port 002: Dev 004, If 1, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 1.5M |__ Port 003: Dev 008, If 0, Class=Video, Driver=uvcvideo, 480M |__ Port 003: Dev 008, If 1, Class=Video, Driver=uvcvideo, 480M |__ Port 003: Dev 008, If 2, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 480M |__ Port 003: Dev 008, If 3, Class=Audio, Driver=snd-usb-audio, 480M |__ Port 003: Dev 008, If 4, Class=Human Interface Device, Driver=usbhid, 480M |__ Port 004: Dev 006, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=asix, 480M user@brain:~$ |
UVCを利用できるアプリケーションとして「V4L2 Test Bench(qvv4l2)」を試してみました。
$ sudo apt update
$ sudo apt install qv4l2
$ qv4l2

こんな感じで、
USBカメラを利用して、ストリーミングしてみたり、
USBHDMIキャプチャを使って、Brainをサブモニター化するような使い方ができるようになりました。
(ちょっと遅延は感じられますが、hdmiキャプチャ機器の遅延もあるかもしれません。)
APT経由でインストールしたmplayerがIllegal instuructionで落ちる
under construction
SDL1.2使っているアプリが遅い
under construction
まとめ
今回リリースされたTrixieベース(debian13)のBrainuxは、
以前のBullseyeベース(debian11)のBrainuxと比較すると、
少しレスポンスが遅れる気がしないでもないですが、
問題なく使えそうです。
Bullseyeベースは既に2024/8で通常サポート切れで「oldoldstable」となっていますので、
いつまで、使えるかが不透明な状態です
(aptレポジトリも強制的に変更しないと使えない状態)。
2028年まで通常サポートがあるTrixieベースのBrainuxがリリースされたことで、
しばらくは安心してBrainuxで遊べそうです。
| バージョン (コードネーム) | リリース日 | 通常サポート終了 | LTS終了予定 |
|---|---|---|---|
| 13 (Trixie) | 2025年8月(予定) | 2028年8月 | 2030年6月 |
| 12 (Bookworm) | 2023年6月10日 | 2026年6月 | 2028年6月 |
| 11 (Bullseye) | 2021年8月14日 | 2024年8月 | 2026年6月-8月 |
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