vCenter Server のローカル ユーザー アカウントの作成についてのメモ(VCSA6.7以降で確認)


 

VCSA(vCenter Serverアプライアンス) のローカル ユーザー アカウントの作成については、コマンドで実施します。

アプライアンスシェルコマンド

ユーザリスト表示
Command> localaccounts.user.list

ユーザ作成
Command> localaccounts.user.add –role <ロール名> –username <ユーザ名> –password

<ロール名>はoperator, admin, superAdmin から選択

パスワード変更
Command> localaccounts.user.password.update –username <ユーザ名> –password

ユーザ削除
Command> localaccounts.user.delete –username <ユーザ名>

bashシェルコマンド

パスワード変更
# passwd <ユーザ名>

ただし、最近のvCenterでは、パスワードの複雑性条件がかなり高くなっているので、
パスワードによっては、以下のようなメッセージを出して、パスワードの更新に失敗します。
(ユーザそのものは作成されているようです。)

Bashシェルでのパスワード更新の場合は、以下のような感じでエラーになります。

この場合は、VCSAのローカルユーザのパスワードポリシーを変更します。

デフォルト設定(/etc/pam.d/system-passwordファイル)

この場合、パスワードは以下の条件を持たす必要があります。

[pam_cracklib.so]
大文字を1つ以上含む (dcredit=-1)
小文字を1つ以上含む (ucredit=-1)
数字を1つ以上含む (lcredit=-1)
特殊文字を1つ以上含む (ocredit=-1)
パスワード長6文字以上 (minlen=6)
前回のパスワードから4文字以上変更されている必要あり (difok=4)
rootユーザであっても、上記条件を適用する (enforce_for_root)

[pam_pwhistory.so]
過去5パスワードは再利用不可 (remember=5)

ポリシーの変更については、
具体的には/etc/pam.d/system-passwordファイルを編集します。

これで、rootユーザでログインしていれば、
localaccounts.user.addや、localaccounts.user.password.updateでパスワードが設定できるようになるようです。

passwdコマンドでのコマンドでも、ワーニングは出ますが更新できるようになります。
ワーニングも出ないようにするには、各項目も変更します。

ちなみに、デフォルトでは過去5パスワードは再利用不可なのですが、以下の行をコメント化すれば、すぐに再利用可能となります。

password required pam_pwhistory.so debug use_authtok enforce_for_root remember=5





参考URL

vCenter Server Appliance のローカル ユーザー アカウントの作成
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.vcenter.configuration.doc/GUID-533AE852-A1F9-404E-8AC6-5D9FD65464E5.html

【VMware】vCSAのローカルユーザ作成で苦戦した話(エラーコード:8002)
https://tech.kikublog.net/vmware-vcsa-err8002/

パスワードポリシーの変更
https://vhoge.hateblo.jp/entry/2021/05/24/003725

CentOS/パスワードの長さや文字などの制限事項を設定する方法
https://linux.just4fun.biz/?CentOS/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%95%E3%82%84%E6%96%87%E5%AD%97%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AE%E5%88%B6%E9%99%90%E4%BA%8B%E9%A0%85%E3%82%92%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95

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