Workstation 10で仮想マシンを立ち上げる際のチューニングメモ
- VMware Toolsをゲストにインストールする。ある意味基本。
VMware Toolsはドライバ以外にもパフォーマンスアップのための機能が含まれています。
- 仮想マシンの仮想DISKの配置場所はホストOSのOS保存先とは別の物理Diskを割り当てる。また、極力書き込みが早いDISKを用意。
パフォーマンスアップのためには、やっておきたいがなかなか難しい状況も多いので出来るだけ分けておきたい。
ハードウェアキャッシュなしのRAID5ボリュームとかは、極端にパフォーマンスが落ちる場合が多いです。
- 仮想ディスクは「事前に割り当て」仮想ディスクを作成する際、ディスク容量を「事前に割り当てる」にする。
最初の作成時に時間がかかるしDISK容量も食うので、実際の使用時確保になる「拡張可能」にしがちだけど、パフォーマンスを考えたらこちら。
あと、2GBの分割保存などはせずに、単一ファイルにしたほうがよい。
- ホストOS側でのDeflagをしっかりやっておく。
DISK I/Oパフォーマンス確保のために、ぜひ。
- ホストOSのワクチンソフトで、仮想マシンの仮想ディスクの保存先は除外設定をしておき、余分なオーバーヘッドは極力カット。
- スナップショットは極力使用しないVMwareのスナップショットはスナップショット取得後の更新
データを差分ファイルに書き出しますが、その差分ファイルは実際の使用時に容量を確保するし、DISKアクセスのオーバーヘッドが増えるので、パフォーマンス低下の要因になります。
- Windowsの仮想マシンを立ち上げるときは1パーティーション(C:,D:)=1VMDKを心がけるパフォーマンスとは直接影響無いけど、上記のようにしておくと、パーティーションの容量が不足したときにあとから簡単に拡張できる。1つのVMDKに複数のドライブをまとめておくと、拡張できない場合もある。
Windows2000 ・・・ CD-Bootによる拡張ツール等でデータを残したままで
パーティーション容量を増加できる
Windows2003,XP ・・・ OSのdiskpartコマンドでオンライン拡張できる
Windows2008,Win7 ・・・ Diskの管理(GUI)からオンライン拡張できる
- 仮想マシンか同時に極力メモリを使用する設定をVMXに追加
通常のPCで、仮想マシンを稼動させる場合は、一番ボトルネックになりやすいのがDISKI/O。
なので、極力メモリを使用する設定をVMXに追加
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MemTrimRate = "0" mainMem.useNamedFile= "FALSE" sched.mem.pshare.enable = "FALSE" prefvmx.useRecommendedLockedMemSize = "TRUE" |
MemTrimRate = “0” : .vmemファイルを使用しない(定期的にメモリ状況をファイルに保存するのを抑止)
mainMem.useNamedFile = “FALSE” : メモリトリミングの無効化(Workstation6.5からはGUIでも設定可)
sched.mem.pshare.enable = “FALSE” : ページ共有機能の無効化
prefvmx.useRecommendedLockedMemSize = “TRUE” :
その他動かす環境について
- ホストPCのCPUは極力多くのコア搭載でVT-x対応のものを
- ホストPCの物理メモリは多めに搭載
おまけ
Workstation 10の仮想マシンを「共有VM」にすると、
他のWorkstationやWSXツール経由でのWebアクセス で、別のPCからコンソールをリモート操作できるようになる。
WSXは別途インストールが必要だけど、html5ブラウザがあればコンソール表示できる模様。
ただ、以下のような制限があるのでご注意を
- ゲストOSと外とのクリップボード経由でのコピーと貼り付けができない
- ゲストOSと外とのdrag-and-dropができない
- 仮想マシンとの共有フォルダが使えない
- USB機器が接続できない
- ユニティ モードが使えない
あと、共有VMと通常の仮想マシンを同じフォルダにも設定できるけど
あとでトラブルの元となるので、別にしとくことを推奨です。